Hadzuki's Animal PhotoBook

和名 マナヅル 学名 Grus vipio
分類
鳥網 ツル目 ツル科 タンチョウ属
英名
White-naped crane
生息地、分布
マナヅルの分布
アムール川中流域(三江平原)、ロシア(チタ州ダウルスキー自然保護区・トレイ湖沼群)、モンゴル(ドルノド州ダグール特別保護区)など。朝鮮半島、日本へは越冬のため飛来
食べ物
種子、昆虫、魚、穀物等
体長
体長:125cm
翼長:210cm
体重:4.8〜6.5Kg
寿命
 寿命はおよそ30年くらい。65年という長寿の記録も残っているといいます。
IUCNレッドリスト
危急種
(VU A2ce;Vulnerable)
 
『 水墨の如く 』

 

撮影日 2001/11/04 撮影場所 よこはま動物園
カメラ Minolta α7 レンズ AF Refrex 500mm F8
コメント
  アムール川中流域やロシア・モンゴルの湿地帯で繁殖し、冬期は長江下流域の湖や朝鮮半島、日本へ渡って越冬します。繁殖地ではつがいごとに広大ななわばりを持って雛を育てますが、越冬地では大群をつくり,開けた湿地や田んぼなどで集団でねぐらをとります。鹿児島県出水市の越冬地は有名で、毎年2,000羽以上が渡って来ており、保護策のおかげでその数は年々増加傾向にありますが、依然として世界的に生息極少数で、野生では3000〜5000羽ほどしか生息していません。この越冬地は国の天然記念物に指定されています。
 マナヅルの種保存のため、北アメリカ、日本、ヨーロッパそして中国に飼育下の繁殖計画が作られ、世界中の動物園が協力して計画を進めています。世界の動物園に飼われるマナヅルには、それぞれの戸籍ともいえる血統登録が行われています。初めはアメリカのニューヨークの野生生物保存公園(ブロンクス動物園)が担当していましたが、1997年から埼玉県こども動物自然公園が引きつぐことになりました。これまで日本の動物園が担当している国際血統登録はタンチョウ(上野)、ニホンカモシカ(名古屋市東山)、ニホンコウノトリ(東京多摩)の3種で、マナヅルは4番目の種となりました
 (財)日本野鳥の会では自然保護事業の国際プロジェクトとしてツルの渡りのルート人工衛星で追跡し、生息地の判明など生息環境の保護活動も行われているようです。東京大学大学院の樋口広芳教授は、人工衛星を利用して渡り鳥を追跡し,渡り経路や渡りの経時移動パターンを明らかにする研究を推進しています。この研究は同時に,滞在個体数や滞在日数から各中継地の相対的重要性を評価したり,衛星画像や地理情報システムなどを利用して生息地の環境解析を行なったり,繁殖地や中継地,越冬地の保全上の問題点を明らかにすることにも焦点をあてているようです。

 写真 『水墨の如く』 は、 よこはま動物園(ズーラシア)へ初めて500mmレフレックス望遠を持ち込んだときに撮影したもの。だいぶ陽が陰ってきていたこともあって彩度の低い写真になりましたが、それがかえって水墨画のような風合いとなり気に入っています。